雰囲気を感じる



心理カウンセリングで大切なのは、もちろん心です。

そして、心は、クライアントも心理カウンセラーも持っています。

わたしたちが心と呼んで表現するもののなかには、感覚、考え方、感情、理想、ポリシー、思い出などなど、他にもとても多くのものが詰まっています。
そんなたくさんのものが集まると、それらは雰囲気というかたちで、その人自身からにじみ出ます。
この雰囲気というものは、その個人の人間性から発せられるものなので、なかなかコントロールするのが難しいものです。

心理カウンセラーは、クライアント(依頼人:相談をして頂いている方)の過ごしやすい環境を整えて会話をし易い努力をしますが、やはりその心理カウンセラー自身の雰囲気というものも発せられます。

それに加え、持って生まれた声の音質や、顔の形、体の形というものもあります。
こういった変えようの無い部分が生理的に合わないということも、やはり有り得ることなのです。
心理カウンセラーもクライアントも、ともに人間だからこそですね。

もちろん、おひとりおひとり異なるクライアントに応じて、声のトーンや話すスピードを調節する技術、より安心して話して頂けるために、雰囲気をコントロールする技術もあります。
心理カウンセラーは、基本的にこの技術を身につけています。
(クライアントが話しやすいよう自身をコントロールできない方は、残念ながら未熟ということです。)

ですから、良い心理カウンセラーを見つけるための2つめのポイントは「雰囲気が合うかどうかを、心で感じること」です。

とはいえ、会うまではその人自身の雰囲気なんてわからないですよね。

なので次は、実際に心理カウンセラーに会う前にチェックしておくポイントをお伝えします。